甲田式ゲップの出し方は医学的に正しいと言える!
甲田式ゲップの出し方を知って頂いた方の中には、「やっぱり出ないよ!」と言われる方も多いと思います。
過去の研究で明らかになっているゲップのメカニズムを見ていくと、
①声門は閉じておくこと
②気道を陰圧にしておくこと
③横隔膜を下げること
④喉仏を下げること
②気道を陰圧にしておくこと
③横隔膜を下げること
④喉仏を下げること
この4点が大切だということが分かります。そこで今回は研究を解説しながら、甲田式ゲップの医学的裏付けをしていきます!
ゲップを出すためには息を吸う動きが必要
僕個人が調べられる範囲の研究で、最も詳細にゲップのメカニズムを解き明かしていると思われるのがこちら↓
犬を用いた研究なのですが、ゲップが出る時に起こる体の仕組みを細かくデータに取ってあります。この論文を読めば甲田式ゲップの出し方が大きく間違っていないことが分かります。
一つずつ見ていきましょう。
この研究では、ゲップには3段階あるとされています。
①胃から食道へガスが移動する
②輪状咽頭筋がゆるむ
③食道が動いてゲップが出る
②輪状咽頭筋がゆるむ
③食道が動いてゲップが出る
この研究の中で、ゲップが出る場合には②のタイミングで横隔膜が急速に収縮した、とあります。
横隔膜は呼吸に必要な筋肉で、みぞおち辺りに広がっています。横隔「膜」とありますが結構分厚い筋肉なのです。
横隔膜の収縮とは、簡単に言うと横隔膜が下がる、ということです。横隔膜が下がるとどうなるか皆さんご存知でしょうか?
そうです!横隔膜が下がると息を吸う事になります!
息を止めたまま息を吸う事は、ゲップに必要な②のタイミングで横隔膜を下げることが出来ます。
さらに興味深い事にゲップのスタートである、胃から食道へガスが移動した後に、ゲップが出た場合と出なかった場合で比較すると、出なかった場合は横隔膜が下がっていませんでした。
以上より、ゲップが出るには横隔膜の収縮、つまり息を吸うように力を入れる事は必要不可欠であると言えます。
一つ気を付けて欲しいのが、研究データを見るとゲップが出る際の横隔膜の収縮は一秒にも満たないということです。つまり息を止めたまま息を吸う動きは、ゲップが上がってきたタイミングで一秒以内に完了させる必要があります。
イメージとしてはしゃっくりが分かりやすいと思います。しゃっくりは横隔膜の急速な収縮によって起こります。しゃっくりのように「ヒック」と息を吸ってみましょう。次はそれを音を出さないように行います。すると急速に胸が凹む感じがあると思います。これがゲップを出す際に必要な体の使い方になります。
ゲップが出る時には気道が陰圧になる
さらにこの研究では、ゲップの際に横隔膜が収縮するという話に続いてこう書いてあります。
"by decreasing intrathoracic pressure, thereby promoting gastroesophageal air movement."
「(横隔膜を収縮させ)胸腔内圧を低下させる事でゲップの移動を促進する。」
これはまさしく僕の提唱する「息を止めたまま息を吸い気道を陰圧にする」行動そのものです!
ゲップが出る時には声門が閉じる
また、こちらの人を対象としたゲップのメカニズムを調査した研究では、ゲップを出す際には声門の閉鎖が起こる、とあります。
これも「息を止めたまま息を吸う」事で再現可能です!
さらに「声門の閉鎖はゲップ反射に不可欠」と結論付けられていますので、通常は呼吸しながらゲップは出来ないということです。
ハイキングウォーキングさんのゲップネタをよく聞いているとゲップを出す前に一瞬声が止まります。
つまり声門が閉じているということです!
ゲップを出すためには喉仏を下げる
僕のブログの中でゲップを出すためには「喉仏が下がる」事も必要と書いていますが先程の犬を用いた研究では、ゲップが出る時に甲状舌骨筋がゲップの出口を広げる、とあります。
この甲状舌骨筋は喉仏を下げる筋肉です!
つまりゲップを出す際に「喉仏を下げること」はやはり重要と言えます。
まとめ
ゲップが出るためには研究を紐解いていくと、
①声門は閉じておくこと
②気道を陰圧にしておくこと
③横隔膜を収縮させること
④喉仏を下げること
以上の4点が重要ということが言えます。
これらは「息を止めたまま息を吸う」事で達成可能です!
まずは甲田式ゲップの出し方を信じて練習してみて下さい!
レッツトライ!!
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