ゲップを出すには食道の入り口を開く必要がある
大人向けゲップの出し方の第二弾となります!
第一弾では、食道の入り口の開き方や腹圧の高め方をお伝えしました。
ただ、やはり一番難しいのは食道の開き方であり、ここが上手く出来ないとゲップが出せないと言っても過言ではありません。
食道が開くということは輪状咽頭筋が弛緩する、ということです。
この記事では食道の開き方(輪状咽頭筋のゆるめ方)にフォーカスして、何とか皆さんの輪状咽頭筋をゆるめて行こうと思います!!
輪状咽頭筋を弛緩させる2つの方法
輪状咽頭筋を弛緩させるには2つの方法があります。
1つ目は以前の記事でもお伝えしている息を止めたまま息を吸う、というものです。
簡単にお伝えしますと、食道の前にある気道をつぶして食道を無理矢理開いてしまおう!というものです。
もう一つは空気を喉に入れる、というものです。
今回はここを皆さんにお伝えしていきたいと思います!
「空気を喉に入れるってどういうこと!?」
「空気を入れてゲップが出るの!?」
などの疑問があると思いますが、一つずつ解説していきます。
と、その前に輪状咽頭筋の支配神経についてお話しさせて下さい。小難しい話が多くなりますが、これを理解していると輪状咽頭筋をゆるめるイメージがつきやすくなりますのでしっかり読み込んで下さい!
輪状咽頭筋は迷走神経という自律神経に支配されています。自律神経なので、自らの意思でコントロール出来ません。心臓が勝手に動くように、輪状咽頭筋も勝手に弛緩したり緊張したりするわけです。
ゲップを出せない人は、生まれつきこの弛緩の程度が弱いと考えられます。なので人よりも嘔吐しにくかったり物を飲み込みにくい場合もあるようです。
自律神経支配の筋肉は、自分の意思で力を入れたりゆるめたりする事が出来ません。心臓を自らの意思で止めることが出来ないことと同じです。ただし、ある程度コントロールする事は出来ます。心臓であれば、脈を遅くしたければ深呼吸が有効ですし、速くしたければ走ればいいわけです。
では輪状咽頭筋はどのようにコントロール出来るでしょうか?
それは物を飲み込む、という事です。物を飲み込む時には輪状咽頭筋が弛緩します。さらにその弛緩状態は数秒継続します。
食道に何かを入れる時には輪状咽頭筋が弛緩するわけですが、それを空気を入れることで行おう!というわけです。
空気を喉に入れる方法
空気を喉に入れるとはどういうことなのかを説明します。間違えて欲しくないのが、空気をごっくんと飲み込む事ではないと言うことです。ごっくんと飲み込んでしまうと食道のぜん動運動を誘発してしまいゲップが押し戻されてしまいます。
口腔内の圧を高め、空気を食道に押し込むイメージです。こうすることで、食道のぜん動運動を引き起こさず輪状咽頭筋を弛緩させる事ができます。
うまくいくと喉がぐうっと鳴って食道に空気が少し入ります。
実際のゲップの出し方
ゲップを出すためには、ゲップが上がってきたタイミングで空気を喉に少し入れます。そうすることで輪状咽頭筋の弛緩した状態を作り出します。ごっくんしなければゲップが戻っていく事はありません。
その後は腹圧を高める事でゲップを押し出します。
まとめるとこうです。
①ゲップが上がってくる
②空気を少しだけ喉に入れる(輪状咽頭筋をゆるめる)
④腹圧を高める
ゲップが出せない人の出し方マニュアルー大人版ーの方が理解しやすいと思いますが、この方法をマスターするとさらに楽にゲップが出るようになります。
さいごに
空気を喉に入れる感覚がつかめる方は是非この方法を試してみて下さい。
人によってはこの感覚が分からない人もいると思いますので、その時は気道をつぶすやり方をマスターして下さい!
少しでもゲップを出せる人が増えますように。
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