R-CPDのボトックス注射は長期に渡って効果あり
The Long-term Efficacy of Botulinum Toxin Injection to Treat Retrograde Cricopharyngeus Dysfunction,2020
ゲップを出せない事に苦しんでいる人達は非常に多いです。
ゲップを出せない事による様々な症状は、2019年にアメリカで論文にされ、R-CPDと名付けられました。
治療法としては喉へのボトックス注射が効果をあげています。
今回はボトックス注射の長期的な効果についての研究が発表されましたので、内容をまとめていきます。
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R-CPDに対するボトックス注射の長期的な効果
R-CPDに対する喉へのボトックス注射の長期的な効果を認めるという論文が発表されました。
半年以上経過してもゲップを出し続けられている人が約80%という好ましい結果です。ちなみに治療後は99%の人がゲップを出せるようになっています。
この論文によりR-CPD患者への治療が一般的になる後押しになると思われます。
興味深いその他のデータ
この治療は200人の患者が受けているのですが、他にも明らかになっていることがあります。
〈患者の特徴〉
・98%は今まで意図的にゲップをしたことがない
・41.8%は赤ちゃんの頃からゲップが出にくかった
〈良い結果〉
・手術によりゲップを出せるようになったのは99%
・その内1週間以内にゲップを出せるようになったのは93%、残り7%は4週間以内で可能に
・95%はお腹の張りや音、お腹や胸の圧迫感、過剰なおならの症状が消失または大幅に減少
・多くの人が症状の改善に対し「人生が変わった」とのコメント
〈悪い結果〉
・ゲップを出せるようになった人の内、5%は症状があまり改善しなかった
・20%は4ヶ月以内にゲップを出せなくなった
まとめ
R-CPDに対する喉へのボトックス注射の効果は大きい事が改めて分かりました。このような研究が、R-CPDの診断と治療を後押ししてくれます。
僕は自力でゲップを出せるようになりましたが、「人生が変わった」と僕も思っています。
日本でも喉へのボトックス注射が一般的になるように、微弱ながらこれらの普及活動をしていきます。
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