体質的にゲップの出にくい赤ちゃんがいる
この記事は以下の論文を参考に作られています。
<参考>
・The Long-term Efficacy of Botulinum Toxin Injection to Treat Retrograde Cricopharyngeus Dysfunction
どんな方法を試しても赤ちゃんのゲップが出ない!
と悩まれているお母さんは多いと思います。
「私のやり方が悪いのかな…」と自分を責めないで下さい!
赤ちゃんのゲップが出なくても、それは体質なのかも知れません。分かりやすく解説していきます。
ゲップが出せないR-CPDという体質
まだほとんど知られていませんが、大人になってもゲップを出せないR-CPDという体質があります。
2019年にその概念が発表されたまだまだ認知度の低いものです。
R-CPDの人は、赤ちゃんの頃からゲップが出にくかった、という人が多いという研究報告も上がっています。
具体的にはR-CPDと診断され治療を受けた人の内約40%は、親から赤ちゃんの頃からゲップが出にくかった、という話を聞いています。
親が覚えていない、などの事も加味するともう少し多いと思います。
物を飲み込む時の入り口であり、ゲップの出口でもある輪状咽頭筋が上手く開かずゲップが出せないという事が特徴です。
物を飲み込む事は問題なく出来るのですが、ゲップを出すことが出来ません。
ひどい場合は吐くことが出来ない人もいます。
R-CPDの症状
ゲップを出せない事で以下のような症状が出ます。
・胸やお腹が張って苦しい
・胃の空気が横隔膜を圧迫することによる息苦しさ
・おならがたくさん出る
赤ちゃんがゲップを出せずに泣く理由にもなると思います。またゲップを出せない赤ちゃんはおならが多くなり、おならが出る事で症状が軽くなります。
R-CPDの症状を軽くするには
R-CPDの症状を軽くする一番の方法はゲップを出せるようになることです。
アメリカでは喉へのボトックス注射が効果を上げていますが、今のところ一番若い年齢でも8才なので赤ちゃん向けではありません。
ここでは体質的にゲップを出せるようになることが難しい事を前提に、おならを出しやすくする方法を提案します。
・仰向けにして足の体操をする:腹圧をかける事で腸の動きを活性化します。
・うつぶせ遊びをする:これも腹圧がかかり腸の動きを促します。おしりが上を向くことでおならが出やすくなる効果も。
・お腹のマッサージをする:指先で「の」の字を書くように軽くさすります。
※注意点:授乳直後などに行うと嘔吐にもつながります。少し時間を空けるか寝る前に行うことがお勧めです。
<参考>
ゲップが出ない赤ちゃんの将来
僕は28年間ゲップを出せなかったのですが、練習して出せるようになりました。
僕の経験を知ってもらい、将来の対策にして頂ければと思います。
僕の場合ゲップを出せない事に気付いたのは中学生の時で、「おならが人より多い」ということにもその時くらいから感づいてはいました。
特にその事で悩むような事はなかったのですが、お酒を飲むようになるとゲップを出せない事でお腹がパンパンになり苦しんでいました。
海外の症例報告を読んでいると、一番早くて小学生くらいから、多いのは高校から大学くらいでゲップを出せない苦しさを自覚するようです。
もしお子さんがゲップを出せずに苦しんでいるようであれば、僕のゲップの出し方を教えて上げて下さい。
またお子さんが大きくなる頃には、日本でもR-CPDの治療が始まっているかも知れません。
僕はその為にも微力ながら活動しています。
なので自分の子供がゲップの出ない体質だったことを覚えておいて上げて下さい。
ちなみにうちの親は、僕が赤ちゃんの頃ゲップを出せていたか覚えていませんでした(^-^;
まとめ
・赤ちゃんのゲップが出なくても自分を責めないで
・赤ちゃんのゲップが出ないのは体質かも
・ゲップが出ないならおならがしっかり出るようにサポート
・大きくなってもゲップを出せずに苦しんでいるようであればこのサイトを教えてあげて下さい
・皆でR-CPDを気軽に治療できる世界を目指しましょう!
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