海外にもゲップが出せない人が多数いる
以前、ゲップが出せない症候群R-CPDについて解説しました。
今回は、1人の症例紹介が論文になっていたためそちらを細かく見ていこうと思います。
きっとこれを読んでいるあなたにも当てはまる部分が多数あるはずです。
参考:Case report: A case of novel treatment for retrograde cricopharyngeal dysfunction, Front. Neurol., 21 December 2022
症例紹介
症例は19歳の男性(Aさん)です。赤ちゃんの頃からゲップが出にくいということがありました。泣くと悪化し嘔吐することもあったということです。
※このようにR-CPD患者は赤ちゃんの頃からゲップが出にくいことも多いです。
Aさんは大学に行くまで、お腹の張りがゲップが出来ないことから来るものと気づいていませんでした。そこから病院に通います。
※このようにゲップが出来ない事からくる問題はある程度大人になって気付くことも多いです。僕もそうでした。
様々な検査を受けますが、大きな以上はなく、上部食道括約筋の圧が正常より高いこと、Aさんの症状からR-CPDと診断されました。
※中国の文献ですが、2021年の時点でR-CPDと診断した医師へ拍手を送りたいです。日本でも診断して欲しい。
治療
輪状咽頭筋へのボトックス注射が行われました。アメリカでは口の中から注射をしていましたが、今回の症例ではエコーで輪状咽頭筋の場所を確認しながら、首のところから打ったようです。
効果
一週間後に電話で効果を確認すると、ゲップが出来るようになりお腹の張りがなくなったとの事です。一年後の確認でも再発はしていませんでした。
※僕もそうでしたが、ゲップが出せるようになると、お腹の張りが全くなくなり、食後の苦しさから解放されました。
ちなみに僕はボトックス注射ではなく、自力で開発した方法で出せるようになっています。
こちらをチェック↓
まとめ
今回は、少しやり方を変えた首のところから打つボトックス注射でした。この他にも輪状咽頭筋をせっかいする方法も有効なようです。今のところ有害な報告はなされていないので、日本でも保険適応で治療が出来る日が早く来て欲しいですね。
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