ゲップが出せない人とIBSガス型の関係

2022年12月13日火曜日

IBS ゲップが出せない ゲップの出し方

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 それ、ゲップが出せていないだけかも

ゲップが出せない人とIBSガス型の人には共通点があります。
それはおならがたくさん出るということです。
おならの7割程度は口から飲み込まれた空気とされています。
この記事に興味を持ってもらった人の中には、自分がIBSガス型ではないかと思っている人も多いでしょう。
その中には「ゲップを出せない体質」の人もいると思います。
この記事は、そんな方に是非読んでもらいたいです!

IBSとは

IBS(過敏性腸症候群)とは、腹痛や下痢、便秘などの症状が出るものです。
色々な検査をしても特に問題が見られず、排便により症状が改善することが特徴です。
診断にはローマⅣの診断基準が用いられます。

ローマIVのIBS診断基準

1.週に1回以上の腹痛が3ヶ月以上続き、排便により症状が改善すること
2.排便頻度が症状の変化に関連すること
3.便の形状が症状の変化に関連すること
上記2つの以上の項目を満たし、症状は6ヶ月以上前から出現していること。

ちょっと分かりにくいですね(^^;)
とりあえず、3カ月以上の慢性的な腹痛があり、排便をするとその腹痛が和らぐ特徴があると言えます
また、調子が悪ければ下痢や便秘になるし、排便の頻度も増える、という事です。

さらに、下痢が多いか便秘が多いかによって、以下の4タイプに大別されます。
・便秘型
硬便または兎糞状便が25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便が25%未満のもの
・慢性下痢型
軟便(泥状便)または水様便が25%以上あり、硬便または兎糞状便が25%未満のもの
・混合型
硬便または兎糞状便25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便も25%以上のもの
・分類不能型(IBS-U)
便性状異常の基準が上記のいずれも満たさないもの

これも分かりにくいですね(^^;)
簡単に言うと、便秘気味か下痢気味か、その両者を繰り返すか、便秘とも下痢とも言えないものか、という事です。
これらの症状は、ストレスとの関係も大きいと言われています。
脳と腸の関係は脳腸相関と言われ、IBSとの関連が深いと考えられています

以上の様に最新のローマⅣ基準には、ガス型の記載はありません
最新の診断基準では、IBSは便の形状により診断される為、ガスの有無は診断基準に含まれないのです。

IBSガス型とは

IBSガス型とは、おならの回数が多く、おなかが張って痛い、おならを出すと痛みがなくなる、といった症状が慢性的に続いている状態です。
ローマⅣ診断基準に含まれていないからと言って、IBSガス型がない、というわけではありません。
実際に医師に認知されていますし、IBSガス型で悩まれている患者さんもたくさんいます。
ただし、ローマⅣの診断基準に含まれないため、診断が難しく研究も進んでいない現状があります。

IBSガス型とゲップ出せない病(R-CPD)の類似点

IBSガス型でも、R-CPDでも、どちらも「おならの回数が増える」ことが類似点として挙げられます。
ただし、おならのでき方が違います。

上の図のように、腸内で発生したガスを多く含むおならになるのがIBSガス型の特徴です。
なのでおならのにおいが臭くなりやすいです。
逆にR-CPDの場合は、飲み込んだ空気が多くなるため、おならの回数は多いですが、意外とあまり臭くない、という方が多いようです。

さいごに

おならの量が多く、「自分はIBSガス型ではないか?」と考えている人の中には、ただゲップが出せていないだけ、という場合も多いと思います。
なぜならゲップ出せない病、つまりR-CPDの認知度が極端に低い為です。
そんな方は、まずはR-CPDについて知ってください
そしてゲップの出し方も練習してみて下さい。
ゲップを出せない人がゲップが出せるようになると、本当に世界が変わります。
おならの回数は激減し、おならを我慢してお腹が痛くなることもなくなります
これは筆者の経験上の話です。
何か分からないことがあればコメント欄で聞いてください。
可能な限りお答えします。

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理学療法士をしている「ひろ」と言います。 ゲップが出せずに苦しんでいる人を少しでも減らしたくて立ち上げたブログです! このブログに出会うことで少しでも救われる人が増えますように。

R-CPDに苦しんでいる人たちとの出会いとエピソード

あなたは一人じゃない こんにちは!ひろです。私は28年間ゲップが出せないという悩みを抱えていました。その間、周りに同じような人がいなくて、「自分だけがこんな変な症状を抱えているんじゃないか?」とずっと感じていたんです。 でも、理学療法士として働く中で体の仕組みについて学び、ついに...

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