それ、ゲップが出せていないだけかも
ゲップが出せない人とIBSガス型の人には共通点があります。
それはおならがたくさん出るということです。
おならの7割程度は口から飲み込まれた空気とされています。
この記事に興味を持ってもらった人の中には、自分がIBSガス型ではないかと思っている人も多いでしょう。
その中には「ゲップを出せない体質」の人もいると思います。
この記事は、そんな方に是非読んでもらいたいです!
IBSとは
IBS(過敏性腸症候群)とは、腹痛や下痢、便秘などの症状が出るものです。
色々な検査をしても特に問題が見られず、排便により症状が改善することが特徴です。
診断にはローマⅣの診断基準が用いられます。
ローマIVのIBS診断基準
1.週に1回以上の腹痛が3ヶ月以上続き、排便により症状が改善すること2.排便頻度が症状の変化に関連すること
3.便の形状が症状の変化に関連すること
上記2つの以上の項目を満たし、症状は6ヶ月以上前から出現していること。
ちょっと分かりにくいですね(^^;)
とりあえず、3カ月以上の慢性的な腹痛があり、排便をするとその腹痛が和らぐ特徴があると言えます。
また、調子が悪ければ下痢や便秘になるし、排便の頻度も増える、という事です。
さらに、下痢が多いか便秘が多いかによって、以下の4タイプに大別されます。
・便秘型
硬便または兎糞状便が25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便が25%未満のもの
・慢性下痢型
軟便(泥状便)または水様便が25%以上あり、硬便または兎糞状便が25%未満のもの
・混合型
硬便または兎糞状便25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便も25%以上のもの
・分類不能型(IBS-U)
便性状異常の基準が上記のいずれも満たさないもの
これも分かりにくいですね(^^;)
・便秘型
硬便または兎糞状便が25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便が25%未満のもの
・慢性下痢型
軟便(泥状便)または水様便が25%以上あり、硬便または兎糞状便が25%未満のもの
・混合型
硬便または兎糞状便25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便も25%以上のもの
・分類不能型(IBS-U)
便性状異常の基準が上記のいずれも満たさないもの
これも分かりにくいですね(^^;)
簡単に言うと、便秘気味か下痢気味か、その両者を繰り返すか、便秘とも下痢とも言えないものか、という事です。
これらの症状は、ストレスとの関係も大きいと言われています。
脳と腸の関係は脳腸相関と言われ、IBSとの関連が深いと考えられています。
以上の様に最新のローマⅣ基準には、ガス型の記載はありません。
最新の診断基準では、IBSは便の形状により診断される為、ガスの有無は診断基準に含まれないのです。
IBSガス型とは
IBSガス型とは、おならの回数が多く、おなかが張って痛い、おならを出すと痛みがなくなる、といった症状が慢性的に続いている状態です。
ローマⅣ診断基準に含まれていないからと言って、IBSガス型がない、というわけではありません。
実際に医師に認知されていますし、IBSガス型で悩まれている患者さんもたくさんいます。
ただし、ローマⅣの診断基準に含まれないため、診断が難しく研究も進んでいない現状があります。
IBSガス型とゲップ出せない病(R-CPD)の類似点
IBSガス型でも、R-CPDでも、どちらも「おならの回数が増える」ことが類似点として挙げられます。
ただし、おならのでき方が違います。
なのでおならのにおいが臭くなりやすいです。
逆にR-CPDの場合は、飲み込んだ空気が多くなるため、おならの回数は多いですが、意外とあまり臭くない、という方が多いようです。
さいごに
おならの量が多く、「自分はIBSガス型ではないか?」と考えている人の中には、ただゲップが出せていないだけ、という場合も多いと思います。
なぜならゲップ出せない病、つまりR-CPDの認知度が極端に低い為です。
そんな方は、まずはR-CPDについて知ってください。
こちらの記事(ゲップが出せない病気R-CPDとは)にまとめています。
そしてゲップの出し方も練習してみて下さい。
ゲップを出せない人がゲップが出せるようになると、本当に世界が変わります。
おならの回数は激減し、おならを我慢してお腹が痛くなることもなくなります。
これは筆者の経験上の話です。
ゲップの出し方は、こちらの記事(ゲップが出せない人のための出し方マニュアル)にまとめています。
何か分からないことがあればコメント欄で聞いてください。
可能な限りお答えします。
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